昔のマンガを読んでみた 萩尾望都編その1
『ルルとミミ』
萩尾望都作品目録 - Moto Hagio Works Libraryによれば、萩尾望都さんの雑誌初掲載のマンガのようです。
「なかよし」1969年夏休み増刊号に載った、20ページのマンガです。
絵柄は、目が大きな少女漫画風の少女が描かれているものの、まだ萩尾望都独特の雰囲気はほとんんど感じられません。
誰のマンガともいえるような、昔はみんなこんな感じだったというような絵柄です。
ストーリーは、双子の姉妹がケーキを作ってコンテストに出品することから始まる、ドタバタ劇。
日常生活なのだけれども、ありえないような事件が起こり、おかしな具合に解決していく、コメディのような内容です。
男子キャラで目につくのは、双子の隣の子が一瞬登場するだけ。
コマ割りは、どのページもほぼ3段で、縦2列かその変形。
ときに2段にわたる大きなコマがある程度。
なかには、隣のコマから人物や物がつき抜けて枠線が歪んだり破れたりしているところもあり、手塚治虫のマンガを思い出させます。
これから何作か萩尾望都さんの作品を読んでいこうと思いますが、どのあたりから、見ればすぐにわかる作品になっていくのか、楽しみです。
『ルルとミミ』は、ルルとミミ (コミック文庫(女性)) [ 萩尾望都 ] に収録されています。