『私の少女マンガ講義』萩尾望都にかんするmemo
私が『ポーの一族』をはじめて読んだのは、短大生のころだったかしらん。
はじめて読んだときには、萩尾望都さんのマンガは、私にはそれほどしっくりくるものではなかったように覚えています。
あまりにおとなびているような、絵柄も都会的すぎるような。
のちになって『ポーの一族』を読んだときにはじめて、その物語のおもしろさ、歴史を自在に行ったり来たりすることの興味深さ、など、その魅力に気がついたのです。
いままた読み返したいという思いが、ふつふつとわいてきてしまいます。
けれども、そんな萩尾望都さんのマンガも、ここしばらくは、遠ざかっていました。
マンガも、それほど毎日読むというふうではなくなり、購入するにも収納場所を考えてしまうので、一時ほど勢いよく読むというふうではなくなりました。
電子書籍でという手もあるのでしょうが、いまのところは手にとって紙のページをめくりたい。
図書館で借りることもありますが、品揃えが貧弱で、読みたいものはあまり手にすることができません。
第一、萩尾望都さんが、まだこれほどマンガを世に送り出しているということを、知らずにいました。
私の少女マンガ講義 [ 萩尾 望都 ]という本を、たまたま地元の本屋さんでみつけて即買いしました。
そして、久しぶりに萩尾望都さんに想いを馳せ、最近の活動について知ったというわけなのです。
萩尾望都 年譜:萩尾望都作品目録を覗いてみると、1992年から『プチフラワー』に連載され始めた『残酷な神が支配する』は読んだ覚えがありますが、それ以降の作品は、知らないものがほとんど。
これほどしらないまま過ごしていたなんて残念。
でも、もちろん、今からでも追いかけて読むことはできますね。
すごいと思わざるをえない、尊敬すべき先輩であることもたしかです。
2019年、令和元年、70歳。
デビュー50周年。
『秘密の花園』「flowers」連載。
Apple Store に、『ガリレオの宇宙』掲載。
そして現在、『青のパンドラ』を「flowers」連載中。
と、70歳以降も、その筆は衰えを知らないようです。
『秘密の花園』も、『青のパンドラ』も、「ポーの一族」のシリーズなんですね。
とても、嬉しくて、懐かしくて。
萩尾望都さんん¥ご本人も、40年ぶりのエドガーやアランについて
「不思議なんですけど、自分の中に部屋があって、そのドアを開けたら、エドガーやアランがいた。私がドアを開けなかっただけで、ずっと彼らはそこで生きていた、というような。」
「私が見ていなくても『勝手にやってたから』みたいな感じ。逆に『こっちは変わらないけど、あんたは婆さんになったね』と言われるようなあ(笑)。
「私の少女マンガ講義」(自作を語る)p,269
こちらも婆さんになったけれども、本を開くだけで、エドガーや他の人々にあうことができる、幸せ。
ありがとう。。